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webデザインを仕事に 公開日:2020/09/14

デザイナーがリモートワークで働くメリット・デメリットなどを解説

通勤することなく、インターネットを通じて仕事を行う「リモートワーク」。パソコンやネット環境があれば自宅でも働けるため、自分のペースで働けるのが魅力です。

中でもほとんどの業務がパソコンで可能なデザイナーの仕事は、リモートワークに最も向いている職種の1つ。

この記事では、リモートワークでデザイナーの仕事をするメリットやデメリットを紹介。リモートワークでデザイナーとして働くのに必要な物やスキルなどについても説明します。

リモートワークでデザイナーをするメリット・デメリット

デザイナーの仕事をリモートワークで行うことには、主に「楽そう」「自由そう」といったいいイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。確かにリモートワークにはメリットがありますが、デメリットもいくつか存在します。順に見ていきましょう。

リモートワークのメリット

デザイナーがリモートワークで仕事をすることには、次のようなメリットがあります。

リモートワークのメリット
  • 通勤のための準備や時間を削減できる
  • 自宅など好きな場所で仕事ができる
  • 話しかけられることなく作業に集中できる
  • 納期までのペース配分が自由にできる
  • プライベートとの両立がしやすい
  • 人間関係のストレスが薄れる

デザイナーにとって大切なのは、働く環境ですよね。

例えば自宅なら、作業効率を高めるための適度なBGMを流すのも自由。

常に上司の目を気にする必要もなく、集中しているときに話しかけられて作業が中断することもないのは、デザイナーがリモートで働く大きなメリットです。

プライベートとの両立が難しい子育てや介護中の人も、在宅ならすぐに様子を確認できます。

もちろん、通勤時間がないことで自由時間も増え、満員電車のストレスもなくなります。社内の人間関係のストレスも、同じ場所にいないことで軽減されます。

ちなみに、「リモートワーク」は「テレワーク」とも呼ばれており、本来のオフィスから離れた場所で仕事をすることを言います。

自宅だけでなく、サテライトオフィスやシェアオフィスなどで仕事をすることも、リモートワークです。

リモートワークのデメリット

メリットが多い一方で、次のような点はリモートワークのデメリットと言えます。

リモートワークのデメリット
  • オン・オフの切り替えやメリハリがつけづらい
  • かえって業務時間が長引くことがある
  • コミュニケーションが取りづらい
  • 自宅に快適な環境を整えるのが難しい

自己管理能力が試されるのがリモートワーク。自制心が弱いと、家にあるさまざまな誘惑に負けてしまい、仕事がはかどりません。

一方で真面目な人ほど「サボっていると思われたくない」と普段以上に集中して身体に力が入り、終業時刻にはぐったりと疲れてしまうことも。

また、意外なデメリットが労働環境です。職場には専門の機材や便利なツール、ちょうどよい大きさのデスクや座り心地の良い椅子などが当たり前のように揃っていますよね。

しかし自宅でその環境を作るにはお金がかかるもの。長時間の座り作業は腰などに影響があるので、椅子なども軽視できません。

デザイナーがリモートで働くために必要なツール

デザイナーの仕事をリモートワークでこなすには、自宅で快適に作業ができるツールや環境を用意する必要があります。

最低限、「これがないと仕事ができない」という必需品は次の3つです。

  • 高スペックPCと快適なインターネット環境
  • 作業に応じたデザインソフト
  • チャット・コミュニケーションツール

それぞれ見ていきましょう。

高スペックなPCと快適なインターネット環境

デザイナーの作業にパソコンは欠かせませんよね。しかもある程度スペックの高いものでないと、動きが重くて仕事になりません。

また、さくさくと仕事をこなすにはネット環境も大事なポイント。コミュニケーションは主にチャットやメールで行います。

web会議を行うのであれば、ウェブカメラも必要です。PCにカメラやマイクが内蔵されているかも確認しておきましょう。スマホで代用する場合は、固定用にスタンドを用意するのがおすすめです。

デザインソフト

作業に必要なソフトウェアも用意する必要があります。Adobe社のグラフィックデザインソフト「Illustrator」や画像などの編集に使う「Photoshop」は最低限使えるようにしなくてはいけません。

その他、「Dreamweaver」や「XD」、「Sketch」など、必要に応じたものを準備します。

チャット・コミュニケーションツール

オンライン会議をしたり、大人数でグループチャットをしたりするには、コミュニケーション用のツールも必須です。

クライアントや企業によってどのツールを使うかは異なりますが、「Chatwork」や「LINE」、「Skype」や「Zoom」などをPCにインストールして使います。

デザイナーがリモートで働くために必要なスキル

リモートワークでデザイナーの仕事をスムーズに進めるには、作業スキルや環境だけでなく、次のようなスキルも欠かせません。

コミュニケーション能力

ツールを使って連絡し合うこと自体は簡単ですが、コミュニケーションの取り方には注意が必要。リモートでのコミュニケーションには、次のような不便さがあります。

  • お互いの感情が読みづらい
  • 自分以外の仕事の状況(話しかけてよいタイミングかなど)が見えない
  • ちょっと言いたいこと、聞きたいことも遠慮しがち

連絡を取らずにいることで、孤独を感じやすいのもリモートワークの特徴の1つ。

いわゆる「報連相」不足は仕事に悪影響を与えます。変に気を使わず、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

PCやインターネットについての知識

リモートワークではPCとネット環境が使えないと仕事になりません。何らかの不具合や障害が発生したときに備えて、PCやインターネットの知識が必要。

「これってどうすればいいの?」とその場で見てもらえる相手はいないので、ある程度のことは対処できるスキルを身につけておきましょう。

インターネットにつながらなくなった時は電話が頼みの綱になります。

「スマホの充電を切らさないようにする」「必要な連絡先はPC以外でも見られるようにしておく」などの対策をしておいてください。

自己管理能力、自主的な行動

前述の通り、リモートワークでは仕事のオン・オフを切り替えるのが難しく、周囲のあらゆる誘惑に負けることなく仕事をする必要があります。

作業時間と休憩時間のメリハリをしっかりつけたり、始業と終業の時間を守ったりして自己管理をしなくてはいけません。

また、リモートでは上司が様子を見て仕事を振り分けたり指示したりすることも難しくなります。指示を待つだけでなく、次に何をすべきかを自分で考え、自主的に進めていくことも大切。

そうした工夫が、上司からの評価にもつながりますよ。

デザイナーはリモートワークでも活躍できる仕事

リモートワークは、自宅などオフィス以外の場所で仕事をする働き方のこと。

PCとネット環境があれば大抵のことはできるデザイナーの仕事は、リモートワークに最適な仕事の1つです。

リモートワークは通勤が不要で自由度が高く、メリットが多い反面、コミュニケーションが取りにくくなるというデメリットも。

必要な環境やツールを整え、デメリットを克服すべくコミュニケーションを密にとり、快適なリモートワークを実現させましょう。