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webデザインを仕事に 公開日:2020/09/15

Webデザイナーの需要や将来性、AIに取って代わられる可能性は?

企業のWebサイトや広告などをデザインするWebデザイナーの仕事。副業や転職先として興味を持つ人も増えてきました。

これからWebデザイナーを目指す人にとって、気になるのがその需要や将来性について。せっかくWebデザイナーになっても、仕事がない、ニーズが減る一方だというのでは元も子もありませんよね。

しかしITやWeb業界の発展はまだまだ進むと考えられます。Webデザイナーの需要も伸びていくでしょう。

この記事では、Webデザイナーの需要と将来性について解説していきます。

Webデザイナーの需要とは?市場のニーズと現状

ハローワークのインターネットサービスでWebデザイナーの求人情報を検索したところ、求人数は2020年9月現在で約290件、大手転職サイト「doda」でも約280件でした。

また、クラウドソーシングで有名な「ランサーズ」では、業務委託のWebデザイナーの仕事が約200件、「クラウドワークス」でも約100件の募集が見つかりました。

ただし求人の中で目立ったのが、「webデザイン」だけでなく、コーディングやディレクション、サイトの運営管理など、周辺の関連業務をあわせて行える人を募集する企業の多さです。

よりユーザーを意識した「UIデザイナー(UI=ユーザーの使い勝手を最優先にデザインする)」や「UXデザイナー(UX=ユーザーを心地よく、楽しくするデザインを作る)」への需要も高まっています。

これから目指すのであれば、デザイナー+α のスキルも習得することをおすすめします。

「未経験OK」の求人はかなり少なく、経験は不問でも「Photoshop」や「Illustrator」のスキルが条件だったり、職場でしっかり教える制度が整っていたりするところが多いです。

雇用形態は正社員から契約社員、パートまでさまざまな働き方で募集されています。

WebデザイナーはAIに仕事を取られる?カギは独自性

Webデザイナーの将来性を心配する人の中には、AIの台頭を驚異と考えている人もいるかもしれません。

確かに、デザインをAIが行うサービスは実在しています。

しかし、AIのデザインは、その優れた学習能力をもって作られるもの。デザインの膨大なデータを学習し、そこから制作します。逆に言えば、AIのデザインには限りがあるということ。

その点、人間には、過去のデザインからだけでなく、自分のセンスやデザイン以外からインスピレーションを受けた新たなデザイン、自分ならではのデザインを生み出すことも可能です。

さらに、クライアントの言外に含まれた思いまで汲み取り、それに沿ったデザインを0から作り上げることも、人間にしかできません。

つまり、AIに負けない独創性やコミュニケーション能力で勝負できるWebデザイナーなら、ニーズは今後もあり続けると言えるのです。

必要とされ続けるWebデザイナーの条件とは?

Webデザイナーの仕事のニーズが高いといっても、単に「デザイン(の作業)ができる」というだけでは活躍の場は限られます。重要なのは、「自分へのニーズ」を高めること。

Webデザイナーとして求められるのはどんなことかを紹介していきます。

クライアントの目的を視覚化・具現化できる

Webデザインの仕事を依頼するクライアントには、必ず何らかの目的があります。
 
企業のブランドイメージを上げるためだったり、自社の活動を広く社会に知らせるためだったり。製品・商品のアピールのためもあるでしょう。

店舗であれば、より多くの人に商品の魅力を伝えた上で、購入してもらうことが目的。

デザイナーは、そういった目的を果たすためのデザインを作る必要があるのです。

そのため、センスに自信のあるデザイナーでも、ひとりよがりは禁物ですし、「伝える」「買わせる」デザインを作らなくてはいけません。

ユーザーが使いやすい・見やすいサイトを作れる

デザインをする上で、ユーザーの利便性を無視することはできません。

どんなにスタイリッシュで斬新なデザインでも、ユーザーが「見づらい」「どこをタップすればいいのかわからない」と思えば、それはいいデザインとは言えませんよね。

特に商品を売るためのページでは、使い勝手の良し悪しが売上にも影響します。

ユーザー目線を特に重視するデザインのことを、「UIデザイン」または「UXデザイン」と呼びます。

「UI(ユーザーインターフェース)」は、使いやすさを意識し、ボタンの位置や大きさ、フォントなどに工夫すること。「UX(ユーザーエクスペリエンス)」は、ユーザーの楽しさ・快適さを追求することです。

コミュニケーションなどデザイン以外のスキルがある

「デザイナー」というと、職人的に作業に没頭できるイメージを持つ人もいるかもしれません。

しかしWebデザイナーの仕事は、ディレクターやコーダー、エンジニアなどさまざまな人との関わりがあってこそ成り立つ仕事。コミュニケーションを取り合うことも不可欠です。

また、職場によっては、デザイナー業務だけでなくディレクターやコーダー、サイト運営などを兼務しなくてはならない場合も。その場合は、全体を見て進行を管理する能力やクライアントとの折衝能力、コーディングなどの専門スキルが必要になってきます。

クライアントやチームの仲間から「一緒だと仕事がやりやすい」「質の高い仕事ができる」という評価を得られれば、次の仕事にも繋がりますし、そうして人脈もできていきます。

フリーランスの人が仕事を得る一番の手段は「人脈」だという調査結果もあります。

将来の独立を考える人は、なおさらコミュニケーションを重要視するのがおすすめです。

常に勉強し続ける向上心がある

Webデザイナーの知識やスキルは、一度身につければ終わり、ではありません。

デザインの技術や流行などは速いスピードで変化・進化していくもの。新たなソフトウェアがリリースされればそれも習得するなどして、知識やスキルをブラッシュアップし続ける必要があります。

せっかく仕事の依頼が来ても、市場の動向や人気のデザインなどに疎ければ、クライアントのニーズに対応できないおそれがあります。

常に情報を収集したり、デザイン関連の本を読んだり、センスを磨くために視野を広げたり。何らかの努力を積み重ねることが、ニーズを保ち続けるデザイナーの条件でもあるのです。

他業種・職種からのWebデザイナーが需要を得る方法

Webデザイナーという職業に憧れてはいても、畑違いの業界・職種からの転職は難しいそうに思えますよね。

確かに、求人情報には「未経験者OK」「未経験可」の案件は少ないです。しかし、チャンスはあります。

とは言え、未経験でしかも知識やスキルもない、というのでは、応募できる求人はかなり限られます。独学あるいはスクールに通うなどして、デザインの基礎は勉強するのがおすすめ。さらに、経験のなさを別のスキルでカバーしましょう。

例えば前職が営業なら接客スキルやコミュニケーション能力。美容や食品業界など、特定の業界に詳しいことも、クライアントによっては有利となるでしょう。

広告やマーケティングの仕事も、Webデザイナーとして活かすことができます。

転職目的を明確にして、未経験からWebデザイナーになりたい理由を採用担当者に納得させることも大切。「なぜWebデザイナーか」「なぜその会社か」をわかりやすくかつスムーズに答えられるようにしておきましょう。

デザインの知識やスキルを基礎から学ぶなら、オンライン教材「STEPmeets」がおすすめです。

好きな時間に受講できるほか、現役のデザイナーである講師に質問もでき、費用はスクールに通うよりも低く抑えることができますよ。

Webデザイナーとしての需要と将来性は自分次第

AIに仕事を奪われるのでは?と危惧されることもあるWebデザイナーですが、需要は今後も高いと予想されます。

ただし、活躍するにはAIにできないこと(独創的なデザインを作る、クライアントの細かなニーズをデザインに反映させる、など)をする必要があります。

また、デザインだけでなくディレクションやコーディングなど、デザイン周辺の業務もできるとよりニーズは高まります。

未経験からWebデザイナーになるなら、まずはオンライン教材で実践的なスキルを学ぶのがおすすめ。転職目的や、今あるスキルで何が役立つかを明確に伝えれば、転職できる可能性は高まりますよ。