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webデザインを仕事に 公開日:2020/09/11

Webデザイナーの転職、効果的な志望動機の作り方やヒントを紹介

履歴書や面接で必ずと言って良いほど説明させられる「志望動機」。自分の気持ちを伝えつつ、面接官に好印象を与えるような動機はなかなか難しいものです。

ですが難しいからこそ、良い志望動機は転職のカギにもなります。Webデザイナーへの転職を考えているなら、持っている資格や実績の他にも、これまでに経験してきたことをアピールしていきましょう。

未経験からWebデザイナーへの転職でも有利になるような、上手な志望動機の考え方を紹介します。

転職前に確認!Webデザイナーの仕事と必要なスキル

まずはWebデザイナーとして転職した後、どのような仕事をすることになるのか、転職後に求められるスキルは何なのかについて把握しておきましょう。

志望動機の内容は、単なる自己アピールでなく「なぜ応募したか」「どう貢献できるか」が明確になっていることが大切です。

Webデザイナーの仕事

Webデザイナーの仕事内容は、webサイトやweb広告などをより見やすく、効果的にデザインすること。見栄えが良いだけではなく、便利でわかりやすいことが重要です。

webページの全体的なデザインだけではなく、クライアントの意図を汲み取ることや、マーケティングを意識したレイアウトを提案することが求められます。

Webデザイナーとしてどこに力を注ぎたいか、どんなデザイナーになりたいか、そこから志望動機を考えてみましょう。

求められるスキル

Webデザイナーには、webコンテンツをわかりやすくデザインしたり、クライアントのイメージをうまく具現化するスキルが必要です。

webデザインに用いられることの多い「Photoshop」や「illustrator」を使いこなすスキルも、ぜひ身につけておくべきもの。

そのほか、周りの人や組織の一員としてのコミュニケーション能力も重要視されます。

自分にはどんな能力があって、それをデザインにどう生かしたいか・生かせるか。そこを軸にして志望動機を考えるのもおすすめです。

企業や企業のニーズに合わせた志望動機の作り方

Webデザイナーを募集している企業は多数あります。面接官が聞きたいのは「数ある企業の中で、どうしてうちの企業に転職したいのか?」という点。

企業研究をして企業への理解と自分のスキルを志望動機に落とし込んでいくと、「なぜその仕事か」「なぜその会社か」の答えが入った理想的な志望動機となります。

応募する企業の制作実績・案件をチェックして志望動機につなげる

志望している企業がこれまでにどんなwebサイトやコンテンツなどの制作をこなしてきたのか、その実績を企業の公式サイトなどで調べてみましょう。

そこから、「これまでは特にデザイン性の必要がない仕事が多かった。自分も、見た人が楽しくなるような広告を作りたい」「さまざまな業種の企業と取引をされているので、仕事の幅を広げることができる」など、自分の現状から将来への変化を希望を込めて考えていくことで、志望動機が完成します。

取引先・クライアントの傾向から志望動機を考える

クライアントがどんな企業か、そこにも志望動機につながるヒントがあります。

大企業が多ければ、「自分も規模の大きなサイト制作にかかわることで、より広い社会のニーズに応えるデザインを創りたい」といった志望動機に繋げられます。

地元の中小企業が多ければ、「地元企業のブランディングに貢献したい」、自分が過去にいた業界のクライアントが多ければ、「業界を知っている者の1人として、デザインという違った角度からクライアントに貢献したい」などと言うこともできますね。

業種などに得意ジャンルの傾向が見えるなら、「その業界とは前職で取引があり精通しているから、業界の動向やニーズに合ったデザインで貢献できると思う」というのもまた、企業にメリットがあるとわかる志望動機の良い例となるでしょう。

企業理念や仕事への考え方への同意から志望動機を作る

志望先の企業理念や経営者の考え方なども、志望動機につなげられます。どの企業の公式サイトにも、必ずといっていいほど掲載されているので、ぜひ読んでください。

しかし「貴社の経営理念に共感したので応募しました」では、「共感」が企業と自分とを同格化してしまっているので反感を買いかねませんし、何より説得力がありません。

どういう点でその理念が良いと思うのか、なぜ自分もその理念のもとに働きたいと思ったのか、などを文章にしてみてください。

モノづくりにこだわる企業理念なら「自分がいかにモノづくりの大切さを理解しているか」、エピソードを交えた志望動機を考えましょう。

企業理念を見てみたら自分の考えとは合わない、企業理念で言っていることと実際の事業内容が違う、というような企業への応募は、考え直した方がよいかもしれません。

これまでの経験を生かした志望動機の作り方

Webデザイナーの業務経験がない人は、志望動機の作成により大きなエネルギーを使う必要があります。面接官の、「経験がないのになぜやりたいと思うのか」「やる気は本物か」「我社には何のメリットもないのではないか」という懸念を払拭しなくてはなりません。

いくつかの例を見ていきましょう。

広告業界に勤めていた経験をデザイン制作に生かせるとアピール

広告会社への勤務経験や広告に関する業務経験があるなら、広告づくりのノウハウや広告業界の動向・トレンド、クライアント業界の市場や傾向などについて詳しい人も多いでしょう。

たとえば「広告業界で得たクライアントニーズの掴み方、引き出し方は知っているけれど、それを具現化できるデザイナーはなかなかいない、自分なら作れると思った」というストーリーも志望動機となります。

美術やモノづくりなどに関する知識や経験を生かせる場を見つけた

「おしゃれな広告にしたい」「スタイリッシュなサイトを作りたい」Webデザイナーに寄せられるこういった要望は、クリエイティブなセンスがないと叶えられません。

学生時代に美術を学んだ経験や、モノづくり関連の仕事に従事した経験、デッサン力や色彩設計のスキルなどに自信がある人は、実務経験がなくても武器はあるということ。

「自分が知っていること・経験したこと(←それを具体的に書く)を生かせる場を探していたところ貴社の募集広告を見つけ、未経験でも活躍の場がもらえると知ってぜひやってみたいと思った」というのも志望動機の1つの書き方です。

web関連の仕事経験を志望動機に結びつける

直接Webデザイナーとして仕事をしたことがなくても、web関連の経験や実績を持っている人は、それも志望動機になり得ます。

次のような業務の経験はありませんか?

  • SEO対策の担当
  • webライティング
  • webサイトやブログの運営・更新

こういった経験があるなら、Webデザイナーと仕事をしたこともありますよね。そこから、「面白そうだと思い独学で勉強した」「どんなデザインがいいかを判断するスキルやweb制作のノウハウを生かしたい」と思って目指した人もいるでしょう。

ただ、これらの仕事が嫌でwebデザイナーへの転職を目指す人は要注意。前職の経験をアピールしたことで、デザイン以外の仕事をメインにされてしまうケースもあります。

デザインソフトの経験がある

プライベートで、たとえば年賀状をPhotoshopやillustratorで作っている、という人もいますよね。

「毎年自宅の年賀状をデザインしていたところ評判が良く、知り合いからも頼まれるようになった。依頼を受けて作る方がやりがいがあると気づき、スキルを磨いてプロの技を身につけたいと思った」という志望動機も大いにあり得ます。

こんな志望動機はNG!企業を理解していない・独りよがりな動機に要注意

志望動機で気をつけたいのは、「自分の希望だけを主張しない」ということ。

転職は、自分と企業とのマッチングが何より重要です。

「やりたいと思った」「これから勉強したい」では、「ウチは学校じゃない」と突っぱねられる可能性大。「自分の希望」と「会社に貢献できる何らかの知識やスキル」を組み合わせるのが必須のポイントです。

企業研究をしっかりして、次のようなことを把握しておきましょう。

  • その会社と同業他社との違いは何か
  • 社長がもっとも大切にしていることは何か
  • 制作物に何らかの傾向や特徴はあるか
  • どんな人材を必要としているか

「我社のどこが魅力的だったのですか」「他にも会社はたくさんありますが、なぜ当社なんですか」などと聞かれて答えにつまるようでは、採用されないかもしれません。

また、年収など待遇についての希望を志望動機とすることも避けるべき。

本音がそうだとしても、志望動機は相手へのメリットも考えた内容でないと採用はされにくいです。

「他社より給与が高いから」「残業がなさそうだから」では、「自分本位な人間で、会社のためにならない」と判断されてもおかしくありません。

もちろん、「Webデザイナーがどんな仕事をするのかを知らないのでは?」と思われるような志望動機も問題外です。仕事内容についてもメリット・デメリットなど詳しく調べておかないと、自分もあとで苦労することに。

また、多いのが「志望動機」と「自己アピール」を混同していまうことです。

自分のこともアピールはしつつ、あくまで「その会社・その仕事に応募した理由」を書いてください。

志望動機は自分と企業とのニーズをすり合わせて考えよう

転職活動でもっとも頭を悩ませることの1つが志望動機ですよね。採用を勝ち取るには、相手が納得できる、活躍を期待されるような志望動機を伝えるなくてはいけません。

自分がWebデザイナーとどんな仕事がしたいのか、自分の持つどんなスキルでどう貢献できるのか、なぜその会社なのか。

応募先の企業やWebデザイナーの仕事内容などについての下調べをしっかりすれば、志望動機も考えやすくなりますよ。

未経験ならなおのこと、「なぜ」「本当に?」が払拭できる志望動機を伝えてくださいね。

相手を説得できる志望動機で、ぜひ成功を勝ち取りましょう。