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webデザインを仕事に
公開日:2020/09/14
フリーランスとは、会社に勤めず個人事業主として独立し主に業務委託という形で仕事や案件を受ける働き方のこと。
Webデザイナーの中には、より自由な働き方を選んでフリーランスとなっている人や、会社勤めをしながら副業でフリーランスをしている人もいます。
この記事では、Webデザイナーがフリーランスで働くことのメリットやデメリット、フリーランスのWebデザイナーとして稼ぐために必要なポイントなどを紹介していきます。
Webデザイナーの仕事を会社勤めでするのとフリーランスでするのとでは、何がどう異なるのでしょうか。
それぞれを比較し、メリット・デメリットを確認しておきましょう。
会社勤めとフリーランスとの違いを、「その仕事を誰が行うか」で表にしてみました。
やること | 会社勤め | フリーランス |
---|---|---|
案件の獲得 | 営業担当者 | 自分 |
進行管理 | ディレクター | 自分 |
経理 | 経理担当者 | 自分 |
総務・雑務 | 総務担当者など | 自分 |
「フリーランス」になると言うと、自由に仕事ができる良いイメージだけを持つ人もいます。
しかし現実は経費や税金などの経理関係、社会保険の手続からさまざまな雑務に至るまで、すべて自分でしなくてはなりません。
フリーランスで働くWebデザイナーには、次のようなメリットがあります。
納期さえ守れば、自由なペース・好きな場所で仕事ができるのは、フリーランスならではの魅力。合間に育児や介護など、家のことにも気を配れます。
組織から離れて人との関わりが減ると、ストレスも減ります。人間関係に悩む人にとっては特に大きなメリットです。
バスや電車を乗り継ぎ、満員電車に押し込まれる毎日から解放されるのも忘れてはいけないメリット。そのほか、受ける仕事を増やせばダイレクトに収入アップが狙えることも、フリーランスのモチベーションとなるでしょう。
フリーのWebデザイナーには数々のメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。
自由には責任が付き物。フリーランスのメリットが文字通り自由である代わりに、仕事の獲得や事務的な手続き、業務管理などは自分の責任で行う必要があります。
会社勤めでは意識せずとも当たり前に組織の誰かに頼っていたことが、すべて自分の仕事になる、ということは頭に入れておかないといけません。
また、特に自宅で仕事をする場合は、「あと少し」「せっかくだからキリのいいところまで」と、ついつい長時間労働になってしまいがち。仕事を開始する時間と終了する時間は必ず決めて、メリハリを付けて働くことは、健康にも関わる大切なこと。
フリーランスではそれこそ自分が倒れたら代わりが効かず、収入も途絶えかねません。自己管理もしっかりとしておきましょう。
もしフリーランスでWebデザイナーの仕事をする場合、どうすれば安定して稼げるようになるのでしょうか。
フリーランスWebデザイナーのとしての立ち回り方や、仕事の受け方などについてのポイントを見ておきましょう。
フリーランスのWebデザイナーが仕事を受ける方法で最も多いのは「人脈」だということが、厚生労働省が公表している「フリーランス白書」などの調査で明らかになっています。
しかし、まだ経験が浅かったり、人脈だけではおぼつかなかったりもしますよね。
人脈以外で案件を獲得するには、主に次の3つの方法があります。
一般的な会社勤めの人の転職には、よく転職サイトやエージェントが使われます。コンサルタントやアドバイザーと呼ばれる担当者が案件を紹介してくれるそのエージェントサービスは、フリーランスの世界にもあるのです。
エージェントに登録すると、自分の経験やスキルに合った案件を紹介してもらえます。直請け・高単価や大企業の案件も多いので、自分1人で探すよりもかなり効率よく進めることが可能。
ただし、フリーランス向けエージェントの対象エリアは首都圏または大都市近郊がほとんどです。また、経験やスキルによってはまったく紹介されないこともある、シビアな世界です。
「ランサーズ」「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサイトには、単発の案件が数多く募集されており、未経験者や初心者でも挑戦できる仕事があります。
継続タイプの案件や、単発の仕事の結果次第では、継続して仕事がもらえるようになる可能性も。
しかし、サービスの利用料などを引かれて報酬が思ったより低かったり、そもそも低単価の案件が多かったりして、大きく収入を増やすことは難しいと言えます。
フリーランスでWebデザイナーをしていることを、SNSやブログなどでアピールしている人も多いです。知人や友人などにも見てもらって、人脈やきっかけづくりをしようという狙い。
どこの誰の目に留まるかわからない、という可能性やチャンスがあることがインターネットの醍醐味ですよね。手掛けたデザインを(可能であれば)逐一アップしたり、同業者とつながって情報交換をしたりするのがおすすめです。
良さそうな案件を見つけても、受けるべきかどうか悩むことってありますよね。報酬について、「仕事はほしいけど、これだけのことをこの金額で?」とモヤモヤすることもあります。
案件を受ける前に、提示された条件はくまなく確認し、少しでも疑問や不満に思ったことはその場で解消しておきましょう。次の点にも注目してください。
報酬額については、フリーとなって間もないのであれば多少低くても実績を増やすために受けるのもよいでしょう。しかし、「単価が低くても受ける」という行為が、フリーランスの相場を低くしてしまう恐れもあるので注意が必要です。
フリーランスで起こり得るトラブルとは、詐欺や未払いといったもの。報酬を支払い時に減額されたり、SNSで受けた仕事が未払いのままブロックされてしまったり。
クラウドソーシングでも、排除しきれない悪質案件があるとして注意喚起しています。報酬額がやたらと高い、クラウドソーシング以外でのやり取りを促される、何かを購入する必要があるようなものは、仕事の依頼ではなく勧誘などの可能性が高いです。
フリーランスには、会社員のように組織という後ろ盾がありません。
そのため、詐欺やセクハラ、パワハラなどの被害に遭う事例もあり、問題となっています。
信頼に値するクライアントなのかどうかは、企業の公式サイトや口コミなどで調べるのもおすすめ。クラウドソーシングなら過去のやり取りなども見られるので、利用者からの評価や感想は必ず確認してください。
未経験からフリーランスのWebデザイナーを目指すには、次の3ステップが最も現実的かつ簡単な方法です。
まずは基本的なデザインの知識やスキルを勉強します。Webデザインの仕事は、目的を果たすために緻密な設計をして進めていくもの。感覚だけでできる仕事ではありません。
知識と同時に、PhotoshopやillustratorといったWebデザインに必須のツールの仕方も覚えていきます。
デザインの知識やスキルを学ぶには、専門学校に通ったりセミナーや講座などに参加したりといくつもの方法があります。独学でも学べます。
専門学校に通う方法だと、必要なカリキュラムが組まれているので、その通りに勉強が進められます。講師にもすぐに質問できる環境なので、理解度も高まるのが大きなメリット。
独学は日程に縛られないメリットがあるほか、スクールよりも費用がかなり抑えられます。ただし、質問や相談相手がおらず、途中で挫折してしまいがちというデメリットもあります。
フリーランスと一口にいっても、本業と副業の2パターンが考えられます。
未経験からであれば、別の仕事をしながら学んで仕事を探す副業のスタイルから始めるのもおすすめ。
副業でのスタートであれば、Webデザイナーとしての収入が安定するまで本業と掛け持ちできますし、仕事としてやっていくことが難しそうだと思えば止めることもできます。
会社勤めをしながら、あるいは子育てしながらWebデザインを学びたい人におすすめしたいのが、オンライン教材「STEPmeets(ステップミーツ)」です。
ステップミーツは、現役のWebデザイナーが講師となり、誰にでも実践的なスキルを身につけられるカリキュラムを組んだ、オンラインのデザイナー養成講座。
いつでも好きなときに受講できる上、講師に質問や相談をすることも可能です。それでいて通学よりも費用は抑えられるのですから、始めない手はないですよね。
Webデザイナーのスキルをお得に学び、自由なスタイルで働けるフリーランスを目指す。そんな新たなキャリアもよいのではないでしょうか。
ただしフリーランスのデメリットも把握した上で、騙されたりしないようにしてください。